パタヤの日常 ベテラン客に2度敗北
パタヤの日常
ウォーキングストリートの有名店。
店に入るやいなやロリが目に飛び込んできた。
ステージの向こう側に座っている。
背が低いのだろう。顔だけようやく見えている。
スタイルは確認できないが即決できる程好み。
おどおどしていてそこがまたそそる。
しかし客がついている。
ウエイトレスが客に説明をしているようだ。
彼はあまりなれていないらしい。
首を振ったり決断できなさそうでいる。
よし。リリースされたら即キャッチだ。
すると彼は席を立つ。
隣で別の女の子と喋っている男に相談を始めた。
その男仲間だったのか!
男はいかにもベテランといった立ち居振る舞い。
百戦錬磨の風格を漂わせている。
彼の話をウンウンと聞き入る。
ベテラン客はロリとウエイトレスに確認を始めた。
どうする。どう動く。緊張が走る。
大きく・・・うなずいた。
連れ出しの判断をくだしたようだ。
敗北・・・。なぜだ!なぜ連れてゆく!
外に消えていく姿を確認。
体型もなかなか好み。ショックでボー然。
ヤケでビールを飲み干しうなだれる。
ウエイトレスがニヤニヤしながら話しかけてきた。
ロリの座っていた席を指さす。
「彼女のことずっと見てたでしょ。」
「へへへ。わかる?」
「彼女1時間で戻るはずだよ。」
「ほんとに!じゃあ1時間後にまたくるよ。」
「OK」
「後でドリンク奢るよ。ありがとう」
某人気店で1時間ほど目の保養。
まだ戻っていないようだ。
しばらく待つが帰ってこない。
1時間半経過。
ウエイトレスの表情が渋くなりはじめる。
2時間半経過。
渋い表情が申し訳なさそうな表情に変わる。
「今日はおそらく戻らないわ。」
「あ、うん・・・。」
「本当にごめんなさい。」
「あ、はい・・・。」
「また明日来て。明日も彼女いるから。」
「OK。ありがとう。明日ね。」
明日ね。わかった明日。
明日はね。明日は帰るんだよー。
平静さをよそおう震える肩。
ポンポンと叩かれながら退場。
あのベテラン客。どんな匠の技を使ったのだ。
2度目の敗北。
その後良い子も見つからず。
滞在時間も間もなくタイムオーバー。
入ったことのない店に駆け込む。
好みのスタイルがいた。
いや。好みじゃなかったかもしれない。
スリムな女の子。
いや。スリムじゃなかったもしれない。
もうタイプなどどうでもいい。
時間がないのだ。
イーサン出身の23歳。
夜も遅いのでアピールがやたら激しい。
上から下までセクハラし放題。
だんだんその気になってくる。
彼女もすでに一緒に帰る気でいる。
もう他の店に行く気力もない。
よくわからないけどこの子にします。